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どの行政書士を選ぶか
行政書士自体のレベル・怖さ
近年,行政書士試験は難化し,試験レベルは高いところにありますが,やはり怖い面があります。と言うのも,パッと思い浮かぶ他士業の中でも決定的に違うことがあって,行政書士は開業するに当たっての研修もありません。試験に合格できる知識はあってもそれが使える法理論であるのか疑問ですし,自信が無くても実務がゼロでも強引に引き受けることが出来てしまう行政書士と言う職業は怖いです。
逆に,使える行政書士を見つければ,これは儲けモンです。なによりも行政書士は,他士業と競業するところは依頼料が安い傾向にあります。
行政書士の仕事分野
行政書士の仕事と言うと,行政庁に対する許認可申請が一番に出てくるかもしれませんが,民事事件や刑事事件の書類も書けます。許認可書類の作成と,例えば民事で内容証明の作成を比べた場合,これらの決定的な違いは何かと言えば,書き方が決まっているか否かです。
内容証明は文章を作成するための法理論が必要ですが,許認可は理論的な事よりも広範な手続き知識が必要となります。ですから,法理論については,私からすると的外れな主張を展開をされている行政書士を何人か見ましたが,逆に言えば,例えば産廃許可の手続きを私に聞いたら,私は自信が無いことを言うかもしれません。と言うのも,許認可の受任もできるのですが,まだ自分では勉強が足りない部分があると感じているからです。
本題, 内容証明作成の行政書士の選び方
では,内容証明を依頼する時に,どの行政書士が良いかと言うことですが,私は,認定司法書士と兼業の行政書士が良いと思います。なぜなら、弁護士と同様に要件事実や訴訟の戦術について、法務大臣から認定を受けているからです。裁判まで見越して実務に望めなければ、その対応は現実的ではありません。また、どうしてもそれが無理であるなら、最低限でも告訴状を得意とする行政書士が良いと思います。なぜなら,告訴状は,許認可申請と違って書式が決まっておらず,自分自身で事実を確定しながら,しかも,告訴状は内容証明よりも高い次元で法律構成などをしなければなりません。そして,刑事法の仕事を得意としている場合には,相当程度深い所までの法理論,要件事実の学習(弁護士,認定司法書士,法科大学院)をしている人間と言うことになります。もちろん,それらが得意だと標榜しながら,まったくの考えなしで告訴状を書く行政書士や,受任だけをして他に再委託する行政書士が居ることには注意しなければなりません。